ゆたり倶楽部

[カフェ・レストラン] 記事数：210

◎カフェ・レストラン

Roji菜園テーブル
[茨城県つくば市]

菜園とテーブルの架け橋
体をリフレッシュさせる料理を味わう

　「いつも作る料理…ではなく、いつも食べたい料理を目指したい」。つくば市上の室に「Roji菜園テーブル」がオープンしたのは2013年7月。オーナーシェフの川中子元輝さんは、「土地のもの、身近にあるものを、自然においしく食べられる場所」をコンセプトに、地元の野菜を使った菜園料理を作り続けています。

　菜園料理と聞いて、どのようなお料理を思い浮かべますか？川中子さんのそれは、野菜を生で、蒸して、揚げて、グリルで…食材それぞれのおいしさを引き出す為、徹底的にこだわった工夫が施されています。
　メインメニューのひとつ「菜園プレート」は、約20種類の野菜が華やかな彩りを飾る一皿。野菜本来の甘さが際立つものもあれば塩気の感じられるものもあり、飽きることなく一つひとつの味の違いをじっくり楽しむことができます。セットスープは、飯野農園さんの有機にんじんのポタージュ。べジフルーツカレーには、切り干し大根をピューレ状にして忍ばせてあるため、ほんのりとした酸味が感じられます。
　「葉から根まで、なるべく野菜全体を食べて欲しいです。デザイン性も考え可能な限り…マクロビの『一物全体』の考えを取り入れたい」と語る川中子さん。マクロビオティックとは、穀物や野菜、海藻などを中心とする日本の伝統食をベースとした食事を摂ることにより、自然と調和をとりながら、健康な暮らしを実現する考え方。一物全体とは、ありのままの姿で分割されていない状態、食材を丸ごと使用するという意味で使われます。
　川中子さんは、毎月第2日曜日開催の「まめいち」にも出店しています。「まめいち」とは、つくば草の根はりきゅう院さんの駐車場で開かれる、人と人との繋がりを感じる朝市のこと。最近では、どまんなか農園のキクイモとネギを使った酒粕のキッシュを販売されたそうです。Rojiならではのお料理ですね。
　店内の片隅では、ハンドメイド作家くうはなさんの豆おやじシリーズが販売されています。繋がりをお伺いすると「豆おやじは豆だからRoji(露地)にあってもいいかな？」と。かわいらしい理由にクスリと笑ってしまいます。もうすぐRojiオリジナル豆おやじも登場予定とか。