[photo no.1]
[photo no.2]
本土と江ノ島をむすぶ弁天橋。歩行客に混じりぞろぞろ歩いて江ノ島へ向かう。
海を歩いて渡る少しの時間と距離で、徐々に島気分になっていく。
[photo no.3]
江ノ島へ上陸。島内は観光客や地元民で賑わい、
土産物屋や浜焼きのいい匂いがたちこめ
る。名物の生しらすは大人気で、夕方には完売してしまうお店も。
土産物屋が立ち並ぶ坂道をのぼると神社があり、
さらにのぼった展望台からは絶景がひろがる。
[photo no.4]
江ノ電の駅の構内は、ローカル線ならではのあたたかみがある。
観光客、通学客、日常的な利用客、長い年月いろんなお客さんを乗せている。
初めて来たのに懐かしい気がする、不思議なまちの光景。
[photo no.5]
ことこと揺られて、長谷駅で下車。
観光名所の鎌倉大仏までの道中には様々な商店が軒を連ねる。
一軒一軒覗きながら、気になる店にはついつい長居する。
そんな寄り道は、歩く楽しみのひとつ。
普段は気にとめないようなものにも、旅先で出合うとやたら好奇心をそそられる。
まるで 初めて見たものであるかのように面白く感じる。
[photo no.6]
再び揺られて終点、鎌倉駅で下車。
鎌倉駅から鶴岡八幡宮までは、長い一本道でつながっている。
この道は鎌倉幕府の時代、攻めてきた敵が目的地まで遠く感じるよう
だんだん道幅を狭く造ってあるんだとか。
遠近法を取り入れた長い長い道を考え、造った人々がいる。何百年も前のこと。
[photo no.7]
鶴岡八幡宮をさらに奥に歩いていく。
史跡の傍らには公園があり、
近所と思われる子供たちがきゃっきゃ笑い声をあげて遊んでいる。
自分にとっての非日常な場所。
そこには自分とおなじようにだれかの日々の暮らしがあり、
だれかにとっては日常の場所。
当たり前のことを知る。
もうすぐ夕方。
きっと子供たちは遊びつかれてそれぞれの家に帰るんだろう。
[photo no.8]
賑やかな小町通りを歩く。
鎌倉土産を買ってまた電車に揺られ、私も自分のまちへ帰っていく。
歩きながら、ふと自分のあしたからの日々を思い出す。
せっかくの旅先で我に返り退屈な日常を思い出すなんて、
なんだか勿体ないことのように思える。
だけどそんなとき日々思い煩っていたことの答えがすぅっとみえてきたり、
自分の日常を普段と違う角度でみていることに気がつく。
旅先という非日常の中に自分を置いてみると、
そんなふうに今までみえなかったものがみえてくることがある。
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ひぐらしの声に初秋を感じつつ、
あしたからまたがんばろうと
なんとなく清々しい気持ちになって帰路につく。
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