え〜、ブログ書き始まりまして、まだ2回なのですが、今回は魚の話ではなく僕の話。まぁ、いってみれば商売の話。最近仕事じたいは忙しいんですが、景気は?というとはっきり申し上げまして、あまり好くないのが現実。マスコミでは「景気は上向きだ」なんていってますが、僕らの仕事みたいに末端の商売はまだまだかなぁ、と思います。僕の会社魚忠は、売り上げの90%を近郊の料理屋さんへの、卸売りでまかなっています。まあ、景気の風というか、世間の風というか、各個々の料理屋さんの売り上げが落ちると当然、魚忠に対する仕入れも少なくなり、魚忠の売り上げも減ります。会社はいろいろな経費がかかります。もちろん減らせるものもありますが、大半のものは毎月、毎月同じようにかかります。このままでは・・・・・。「どうにかしなければ!」「たゆたえど沈まず」あがきます。”ゆたり”とは程遠い、せっぱ詰まります。「もっと、売り上げを」いろいろな料理屋さんに、営業をかけます。「養殖の魚も注文ならとります。」「2番手の魚も扱います」おのずと、取引先も増えます。また、忙しくなります。
ただ、取引先が増えるということは、今までの長年の取引先にかける時間は雑になってきます。もちろんクレームなんかもでます。そんな時、長年の取引先のお客様からいわれました。「おまえのところ、雑になった。魚忠のブランドは?まさよしの思いは?」そのとおり。なにも言えませんでした。俺は、会社の為、従業員、家族の為、お客様の為にやってる、仕事をしてるのに!!でも、言い返せない。はずかしい。あー、美味いもんでも喰って、美味い酒でも呑もう!!ちょうど、その日はアメリカからの友達が、明日帰るということで、送別会をかねていっしょに呑みにいきました。「ごめんな、今日はまさよし元気がないんだ。」友人はにっこり笑って「ダイジョウブ。」といってくれました。いつまでも悩んでてもしゃーない、楽しく呑むか!でも、お通夜の帰りじゃないけど、どうしても考えちゃう・・・・・。アメリカからの友人はアレックスといいまして、彼がホームステイで15年前に来たとき(魚忠じゃないよ)いろいろなことがあって、親友になったやつです。食べることが大好きで、今回で3回目の訪日なんですが、いろんな美味い食いものを食べにつれていってやってました。魚が好きでなんと今では、日本で食べた美味い料理が、きっかけでアメリカでコックをしてます。「日本の魚、世界一美味いネ」口癖のようにいいます。
しばらく呑んでたら、「大阪もイッタ、日本、いろんなとこイッタ。魚も食ベタ。でも、マサヨシがツレッテテくれる店、一番魚オイシイ!何でかカンガエタ、おそらく、ほかの店はマサヨシの魚ジャナイ!!」カタコトノ日本語でいうんですよ。「あー!そうか!!!!」答えが出ました!!涙がでました!!ありがとう、アレックス!!!!!この一言が聞きたくて、言われたくて、俺はやってるんだ!!!!すぐ、今日、お叱りをうけた店に電話をして「答えがでました!」報告。涙、涙で呑んで、笑って呑んで、次の日、青ざめて二日酔い。もちろん、河岸はいきましたが、次に日に、ここ最近の新規のお客様にお願いしました、「すいません、○○な魚は扱わないので、代替で○○な魚はどうでしょう。」こんな風に訂正しました。
なーんか、長くなってしまいましたが、これが最近悩んで、感動して、自分を見つめなおしたことです。まー、人間、悩んじゃいけない。考えないと。そんで答えがでなけりゃ、隣人が出してくれるさ。
また、いつものように魚がないときは、自信?をもって「だって、時化てんだもの、魚なんちゃ、ねーっすよ」っていえるかなぁ・・・・。”ゆたり”とネ。
Trackback(0) Comments(1) by マサヤン|2007-11-13 10:10
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