「ゆたり」ゆとりと情緒に満ちた暮らしのエスプリ

日本一いいカツオ

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　今年の、漁獲状況はサイズ小〜極小、浜値、とても高い！！この魚は・・・カツオです。例年、2月アタマのころから、和歌山の引き縄漁から、近海ものが入荷になり、御前崎、勝浦、那珂湊とつづきます。これが例年の流れです。4月中旬、5月頃には大きさも3キロ台が一番品物が良くなり、水揚げ事態も増え始めます。

　しかーし（なんか、最近この言い回し多くね）今年はいわゆる3入れつーサイズの1箱に3本入ってる、1本1キロ中盤から2キロまでの物が主流になってます。毎年こうゆうサイズのものは、スーパーとか、お土産サカナヤさんが、1本いくらで売ってるやつで、去年までのおいらなんかは、「カツオは1入れ（1箱に1本）のカツオしか当店は売ったことがありません！！」なんて豪語して、はっきりいって、馬鹿にしてた品物です！だが、今年は「すいやせん、今日いちのかつおです。」って言ってこの3入れを売ってます。トホホ・・。
　なんで、こんな小さいカツオしか獲れないか・・？それは、色々な要因がありますが、一つに水温の低さにあるといわれています。この海水の異常も、地球温暖化の影響といえます。
「え？なんで温暖化なのに、水温が低くなるの？？」まあ、詳しく説明すると長くなるので、今日はやめときます。ただ、世間では、エコとか頻繁に出てきますが、これらは僕をはじめ、一人一人が、出来る事から始めて、意識を高めないと、喰いたい物も喰えなくなるし、季節のものも食べれなくなって、季節感はなくなるは、子供の食育にはよくないわ、社会にはよくないわ、
美味いものは喰えなくなるわ、美味い酒は呑めなくなるわ・・んっ？まあ、海を、地球を大事にすっぺねー。いや、まじで。

　とまあ、真面目な話でおわるのが、普通のブログ。しかーし（またかよ。）ここまでは、前座です。俺にとって、今日という日は（5月15日）はすげー衝撃の朝でした・・・・・。
朝、昨日の呑み過ぎで、起床が4時15分、水戸公設市場に4時40分。今時期の、売れ筋カツオの売り場に行って、「今日のカツオはどして〜。また、3入れかい・・。」
おいららしくなく、元気なさげに・・。すると、売人が「ちゅうさん、今日は湊にカツオ船入港ですよ」なっ、なっ、何ーーー！！そんでは、気合い入れて競りにさんかするしかねーべ！！しかも、この5月15日の日本全国のカツオの入船は、那珂湊だけだという。
実はなんせ、ここ何年か、那珂湊のかつお初競りの一番いいやつは、おいらがゲットしてますから！！！漁獲量をきくと、3トンうち新物（昨日釣り）2トンという。こりゃぁ、今日は期待できる！！
ここ何日、よくない品物が続いたから、イッキに名誉挽回だぁーー！！！ここまでの流れを書いてきましたが、あまりの！！の多さにどれだけ興奮してるかは、皆さんにもわかるでしょう。
　しかし、この後、マサヤンを悲劇が襲う・・・。
湊に到着すると、カツオをいれてある、ボデー（くれぐれもボディーじゃなく）と呼ばれるかごが少ない！少なすぎる！！しかも、サイズが小さすぎる！！！「あれ、新物2トンってゆったじゃん！！！！」思わず、大きな声でゆってしまったっ・・。すると、となりで僕のライバルちゅーか、ひやかし魚仲間が、ニヤリと無言で、親指をちょん、ちょんと指をさす・・・。その、太っといキタね〜指の先には・・・・
ボデーより大きな量（約500キロ）のはいるダンベーがっっ！！！何ぃー！！！！今、おいらの見ているカツオより、さらに小さいカツオが4つぅぅー！！！！たしかに、新物は2トンじゃぁーーー！！！！！！！！なんと、いつも文句タラタラで、買っているカツオよりさらに、チイせい奴が、メインだぁー！こりゃ、まいったぁっ！！！！！！んじゃ、新物の一番大きな奴は、何キロあんだぁ？？？なっ、なっ、なんと、11キロしかねー！！！！これじゃぁ、今日一日もたねー！たりねー！！あわてて、水戸に電話して、カツオを手配する。よしっ、これで、後はこの中の一番を買うきゃっねー！四の五のゆってらんねーー。いくら、買人がすくねーといっても、50人からの中で、絶対負けられねーーー！！！気合い十分！！！！買いっぱぐれは、許されない！！

　競りが始まる・・・・・。競り人が「さあっ、いぐらだぁー！！」いつもは、初めは様子をうかがうんだけれど、先手必勝！！！！手槍で8の字！すかさず、ライバルたちがジリジリ値をあげてくるっ！！カツオなどの競りは、築地などの競りと違って、いつまでも、値をだせば続くものではない。おる程度のタイミングで、競り落とされる！！！！ここぞっツー時が来たぁ！！
「買っちぇーー！いんに--------！！！！！」「1200でうおちゅぅぅぅーーー！！！」まわりから、「やっぱしなっ。」「きじげーだ。」「魚忠はイイもの買うな。」など、賞賛、誹謗、中傷さまざまな声が聞こえる！！！
　でも、いいんだもんねー！だって、一番いいカツオ、初競りで買ったの僕だもんね〜！あー、でも、興奮したぁっ！！でも、清々しい！！競り場にただよう、カツオの香りも心地よい。
初競りのカツオは、必ず食べると決めている、僕もこの11キロしかない、極上は食べられない！今日は、この思いを胸に秘め、凛とした気持ちでカラ酒を呑もうじゃありませんかっ！！
　その日の夕方、一線を退いた、おやじがどっからか、帰ってきて一言「きいたぞ、また今年も、一番の極上を買ったんだってな。」とニヤリ。おいらは、右手でグッ！

今日の中で、日本一高くて、一番良いカツオ！しかも、三トンのなかで、これだけ！！もちろん魚忠の札入り！！

Trackback(0) Comments(3) by マサヤン｜2010-05-20 11:11