ゆたり倶楽部

[フェアトレード] 記事数：1

◎フェアトレード

こうのす薬局
[茨城県那珂市]

地球と人にやさしい、
“フェアトレード商品”を紹介。

　薬局業務のほかに、国際交流やフェアトレード商品の普及にも力を注いでいる「こうのす薬局」。代表で薬剤師の小徳エイキンスめぐみさんが、ガーナ人の夫エイキンス・パーコフィさんとともに、平成11年のオープン当初からライフワークの一環としてフェアトレード商品を紹介しています。

　薬局内に設けたフェアトレードのコーナーには、オーガニックコットン商品、有機栽培のコーヒーや紅茶、香辛料、雑貨、バッグ、アクセサリー、化粧品などが並んでいます。徐々に数を増やし、充実した品ぞろえになっています。
　フェアトレード（公正貿易）は、先進国が途上国の伝統的な技術を正当に評価し、それに見合った賃金を払い、途上国の貧困解消を目的として行われています。最近では、地球環境を守る対策としても注目されています。フェアトレードの対象となる商品の多くは、途上国の人々の手仕事によって生産されているため、機械による大量生産に比べて電力などのエネルギー消費量が抑えられ、二酸化炭素排出量も少なくて済みます。また、農薬や化学肥料をなるべく使わない農法を取り入れているため、その土地の水や空気の汚染防止につながります。めぐみさんは、「人権問題、経済格差、環境問題などが深刻化する中で、フェアトレード商品がその問題への関心を高めるきっけになれば」と話しています。また、「添加物不使用で昔ながらの製法でつくられる品々は、先人の知恵が反映されています。医学予防の視点からも健康的でおすすめです」と。

　夫のパーコフィさんは、学校の講師やアフリカの楽器の演奏活動、英会話講師などの多彩な仕事に携わるほか、茨城県のワールドキャラバンのボランティアで国際交流にも積極的に貢献し、めぐみさんの良きパートナーとして支援しています。「フェアトレードは“スロー”な生産を応援します。興味のある方は気軽にどうぞ」とエイキンス夫妻。自然と人にやさしい“スロー”なスタイルを生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。（K.K.）