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[ゆたりやの亭主] 記事数:256

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てのひら(掌)

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     妻の手を見てふと思う。
     とっても細い指。
     少し痩せた・・・て の ひ ら。

     毎日、大勢の料理をつくる手。
     毎日、たくさんの食器を洗う手。
     小さな畑で野菜を摘む手。
     洗濯物をたたむ手。
     生きるために働く手。
     僕は人知れずそのてのひらに
     愛おしさを感じている。



     子どもの頃に見た大人の手・・・。
     農家のおじさんも
     肉屋のおばさんも
     大工さんも・・・。
     大人の手は大きくて太くて皺だらけだった。
     自分も大きくなったらあんな手に
     なるんだろうと思っていた。
     大きくて力強い手が
     その人の働いた分の重みを刻んでいるんだと思ってた。

     でも、僕の手は働く大人の手にはならなかった。
     僕の手からはその重みや苦労を感じることはできない。
     僕の手はなんだかカッコ悪い。

     まだ、間に合うかもしれない。
     これからでも働く手を取り戻せるかもしれない。
     汗水流して土にまみれて・・・
     もしかしたら、ギュッと芋なんか握りしめてね。

     そしたら、自分のてのひらみつめて
     愛しく思えるのかな・・・頑張ったねって。


     ※写真はイメージです。



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» Tags:てのひら(掌),

Trackback(0) Comments(6) by Yasumine|2008-09-04 16:04

▽コメント▽
Commented by COACHでし。 09/05 00:53

Yasumineさんの"手"は、「素敵な音楽(SOUND)」を紡ぎだしているではないですかぁ・・・

30年近く前、その"手"にその"音"に憧れたものでし。

あちきもいつかは・・・って思いましたが、センスが足りませんでした(笑)

それぞれの"手"ですねぇ
奥様も"素晴らしい手"でし。

Commented by 夏 09/05 10:35

手というのは、背中と同じで
その人となり、歩んできた道が
にじみ出ているような気がします。
私の手はどんなイメージを与えるんだろうかと、ちょっと考えました。

…柑橘類や、緑黄色野菜の食べすぎで
どうも黄味が強くなってきたような…

Commented by Yasumine 09/05 12:01

◎COACHさん
褒め過ぎですヨー。(笑い)
なんか昔の事は照れちゃいますが、
ありがとうございます。
いよいよ、明日はライブ本番。
役立たずの僕の左手の病気は
いまだに回復してませんが、
気合いで楽しめるよう頑張ります。

Commented by Yasumine 09/05 13:05

夏さん
コメントありがとうございます。
働く人や技を
「手が足りない」とか「手がこんだ」
とかいいます。
人との結びつきとかつながりにも
「手を組む」とか「手を染める」
とか・・・言います。
手という字は人そのもを表すことに
多く使われますよね。
手はその人の履歴を代弁してくれる
大切なもう一つの顔なんです。

夏さんの手はベジタブルでビューティフルで
フレッシュな印象ですね。

Commented by つき 09/07 11:13

ライブお疲れさまでした!
心地よい疲労感といったところでしょうか。

私の父は、(ざっくりといえば)職人みたいな仕事です。
手はごつごつしていて、つめの間はどんなに強い洗剤で洗っても落ちない真っ黒い油。
その手で働き、私を学校に行かせてくれました。
父のおかげで今の私がいるのだと、時々忘れそうになります。
寺島さんのブログと、ボノロンを読んで、思い出し、感謝の気持ちで泣きそうになりました。

Commented by Yasumine 09/07 19:08

つきさん
コメント感謝です。
ライブとっても楽しかったです。
とっても気持ちよかったです。
天気にも恵まれ、野外最高!でした。
仰る通り心地よい疲労感。

つきさんのコメント読んで
僕もジンワリと胸が熱くなりました。
お父様を大切にしてあげてください。


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