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[ゆたりやの亭主] 記事数:256

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手書きのススメ!

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僕の父は16年前に亡くなりました。
最近、父が子どもの頃(小学校4年生頃)に祖父柾史に宛てた葉書が
浦和在住の伯母から届きました。
実に65年前の父の直筆の手紙です。
伯母さんは「ボクはここにいるよ」と言っているように思えて
胸が熱くなったと語っていました。

祖父柾史が根室の農場に疎開していた頃の手紙で
僕の知っている父の筆跡とはまったく違うものでしたが
筆跡は書き手の人柄や感情を映し出してくれます。
直筆の葉書からは65年前の父の姿を想像することができるのです。
この葉書がパソコンで印字されたものだとしたら、
父の子どもの頃の表情を実感することはできなかったでしょう。

電子メールが普及し、手紙は年々少なくなっています。
手書きの便りはもちろん、年賀状の宛名ですら印字されたものが多くなり
味気のない時代になってしまいました。
僕の会社は宛名ラベルをプリントしたことがありません。
(取引先が少ないもので・・・)
書類を送付する際の封筒はすべて手書きなんです。
そんな手書きの封書を毎回見ているお客様から
「これからも手書きの宛名をなくさないでくださいね」といった内容の
差出人不明の手紙が送られてきたことがありました。
とても嬉しかったので、現在も頑固に手書きを続けています。

つい先日も、手書きの葉書が届きました。
挨拶に来社した女性の方からの御礼の手紙でした。
直筆の手紙はその人の人柄を見せてくれるし、
何より心が伝わってきますね。

僕も最近、スタッフの皆から頂戴したバースデイプレゼントの
ガラスペンとインクで手書きを楽しんでいます。

65年かけて手元に届いた父の直筆葉書から、
パソコンのフォントでは絶対表現できない、
時間を超越した大きなエネルギーを改めて感じています。



ポチッと押してくれるっしょ?

» Tags:手紙, 手書き, 筆跡, 宛名,

Trackback(0) Comments(4) by Yasumine|2008-07-02 09:09

▽コメント▽
Commented by かたつむり 07/02 12:18

ほんとうに。
65年前の手紙がパソコンで出力されたものだったら、おそらくそこに人格を感じなかったかもしれませんね。
文字の体裁よりも気持ちのままに思いを伝えようとか、失礼にならないように丁寧に書こうとか、直筆には、入力にはない、動作に連動した心の動きがあるんじゃないかと思います。それはきっと心を育むことにつながるんじゃないかと思います。

Commented by 寺島靖峰 07/02 17:02

かたつむりさん
ありがとうございます。
こころを伝えるって
難しいですね。
話しが上手いからって
嘘っぽいこともあるし
文章が上手だからって
こころが伝わるとは限らない。
少なくとも、印字された文字より
肉筆のほうが温度があると思うんです。

Commented by こみみ 07/02 17:28

言葉に言霊があるように
文字にも文字霊があるのでしょう
手書きの文字からは書いてある内容以外のものが伝わってきます。
ある意味スピリチュアルメッセージですね。

Commented by 寺島靖峰 07/02 17:48

こみみさんこんにちは。
『スピリチュアルメッセージ』
なるほど・・・。
床の間の掛け軸、道場や企業の応接室などに
立派な「書」が飾ってありますよね。
確かに肉筆の書からは
強烈で神聖なパワーを感じますよね。


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