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[ゆたりやの亭主] 記事数:256

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紫陽花の季節

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『あじさい祭り』のタイトルでゆたりブロガーのボタンさんが
真壁の雨引観音をご紹介されていました。
水戸では「保和苑」が有名ですが、
昨日であじさいまつりはおわりのようです。

紫陽花の花言葉は「移り気」。
咲いているうちにだんだん色が変化するからだそうです。

「保和苑(ほわえん)」は学校に近かったこともあり
学生時代は良く行ったものです。

「保和苑」で思い出すのは、当時若かった英語の先生の授業です。
その先生は、時々授業を中断することがありました。
ある時は、恋愛論を長々と聴かされたことがあります。
しかも、1時間で話しは終わらず、
「続きは次回の授業で」ということになります。
その先生は、遠距離恋愛だったらしく、
盛岡と東京を行ったり来たりしたそうです。
そのエネルギーと先生を動かした愛の力に感心したものでした。

ある暑い夏の日、
「暑くて授業にならないよ!」と先生に訴えると
「そうか。じゃ!今日の授業は保和苑で涼もう!」と
先生自ら納涼企画をきり出し、
クラス全員で「保和苑」へでかけたこともありました。
誰かが、「先生!アイスクリームおごってくれ〜」と叫ぶと
「安月給でおまえら全員のアイスクリームなんか買えない」と
云いながら、全員にアイスをご馳走してくれたのでした。

今はこんな風変わりな先生は少なくなったんでしょうね。
学校は勉強だけを教えるところではないだろうし
先生は一人の人間として、愛情や友情やたわいのない事を
自分の言葉で接してくれることが必要なのかもしれませんね。
少なくとも、僕の学校にはそんな先生が多かったように思うのです。

遠距離という環境の中で「移り気」な心の動きを
真剣に話してくれた先生の体験談から4年後、
僕自身が遠距離恋愛を味わうことになってしまうのです。
僕の場合、一方的に振られてしまったんですけど・・・。

でも、その時思い出したのもあの日の恋愛講座でしたよ。

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» Tags:日々雑感, 保和苑, 先生,

Trackback(0) Comments(2) by Yasumine|2008-06-30 16:04

▽コメント▽
Commented by つき 06/30 17:45

寺島さん、こんにちは。

なんだか最近、私も高校時代のことを思い出していました。
水戸は風情のある場所が多いですよね。保和苑に行くと、アイスクリームのことから始まって枝葉のように、思い出が広がっていくのではないでしょうか。

私の高校は山の中でした。
ホームルームに「牧場に行こう!」と先生が言い出し、お弁当もって「空き缶拾い」と称していきなり遠足したりもしました。

あの頃の先生は「先生」を楽しんでいましたよね。私たちも先生と一緒の時間を楽しんでいました。
おやつもよくもらっていました(笑)。本も貸してもらったりしてました。
「おまえ、足、太いなー」なんて、今だったらセクハラ的発言も何となく笑って許せちゃう時代でした。

Commented by 寺島靖峰 06/30 18:17

つきさん
コメントありがとうございます。
つきさんの高校にもいたんですね・・・
口は悪いけど楽しい先生。
そうそう、楽しかった。
良い事も悪い事も楽しめた時代です。
いまの先生方はやりたくても
許してくれない環境ですから。


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