ゆたり倶楽部

[自然派レストラン] 記事数：48

◎自然派レストラン

家庭料理ふじもと
[茨城県笠間市]

自然に囲まれた特別な空間で、
季節の食材を楽しむ

この記事は、2009年4月に作成したものです。現在は、閉店されています。
　以前は陶芸家である藤本均定成さんの工房だったという場所を、奥様の錦子さんが家庭料理のお店としてオープンさせたのは5年前。高台に位置する為、見晴らしがよく、季節ごとに変わるという景色に目を奪われます。

　お店に入ってすぐ右手には、笠間の陶芸家の作品が所狭しと並んでいます。中にはご主人である藤本さんの直火の器、加賀たいちの作品も置いてあり、お料理に出てくる器も見所のひとつです。

　「山がよく見える側に並んで座るお客様もいます。それと店内には、ここでしか買えない幻の食器も置いてあるんですよ」と錦子さん。
　お店はひとりで切り盛りしている為、ランチorディナーともお1人様3,000円で3～8名様までの予約限定となっています。目の前の畑で取れた無農薬の野菜をはじめ、地元産のものを惜しみなく食すことができます。季節ごとに旬のものを使うのでメニューはすべてお任せ。「出すお料理はすべて自分の納得いくまで、お客様に満足してもらえるまで。皆さんにお腹いっぱい食べてもらいたいんです。最後に天ぷらがでてくることもありますからね。皆さんお鍋を食べたあと、苦しいといいながらも残さず食べてくれますよ(笑)」というようにボリュームも味も大満足の内容です。

　コースのひとつに出てくる「ちまき」は、栗・銀杏・沖縄産黒豚など、他にも数種類の具が入っている食べ応えたっぷりの大人気メニュー。今では、笠間のみどりの風で2個セット700円で買うことができるので笠間土産にもぴったりです。
　素材の味を大事にし、おいしい食べ方を知っている。それを一つひとつ料理の中に上手に取り入れ、こんな食べ方あったんだと改めて食の深さと感動を知ることができる貴重なお店です。（YN）