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◎カフェ・レストラン

カフェ アラジン
[栃木県足利市]

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一日の疲れを癒す魔法の一杯を
老舗屋台の珈琲店で味わう

 渡良瀬川や足利学校、鑁阿寺(ばんなじ)にもほど近い昭和通り沿いの一角に、日本で初めてであろう屋台の珈琲店「カフェ アラジン」は立ちます。

 創業は1971年。戦前、外国船の料理人をしていた阿部弥四郎さんが、当時目にした中近東のコーヒースタンドを思い描き、戦後に六十五歳で始めました。自宅から近く、目印になるような大きな欅の木があったことから、この場所にしたそうです。
 創業当時は勤め人をしながら父親を手伝っていた阿部次郎さんが二代目となり、現在は兄の哲夫さんと二人で店を営んでいます。屋台は当時のもので、先代弥四郎さん作のイスタンブールの夕景画や木製の看板が掛けられ、異国情緒を醸し出しています。
 メニューはホットコーヒー400円のみ。開店当初から使っている大型の手動ミルで豆を挽き、ネルドリップで丁寧におとします。まろやかな味わいの理由は、「焙煎とブレンドの具合もあるかな」と次郎さん。先代のころからの業者さんに、使用する数種類の豆のブレンドの割合を指示し、焙煎を頼んでいます。
 毎日顔をみせる近所の常連さんや買物帰りのお母さん、会社帰りのお兄さんや乗物好きのお父さん、遠方からの旅行者など、「カフェ アラジン」を訪れる人々は実に様々ですが、偶然この場所に居合わせた人たちが同じ風に吹かれ、同じコーヒーを飲みながらくつろいでいます。「アラジンのランプ」に照らされた横顔はみな楽しそうです。

 開店準備は毎回、約一時間かけて二人がかりで行いますが、屋台のため強風や雨の日は途中で店を閉めなければならないことも。今年の6月は「月の半分位しか営業できなかった」そうです。「この間なんて3杯で閉めなきゃだった。やってられないよ」としかめっ面の次郎さん。でもその横顔は、やはりどこか楽しげなのでした。(小森谷 郁)

住所/栃木県足利市有楽町 足利女子校の北西側歩道
TEL/090-7009-0188
営業時間/17:00~24:00 土曜・日曜・祝日15:00~
     ※天候、季節により変動あり
定休日/雨の日、強風の日、雪の日(営業の有無はツイッターで告知あり)

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