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◎アンティーク

フランス雑貨 Passe Temps(パスタン)
[栃木県鹿沼市]

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フランスから日本へ
海を渡ってきた、歴史ある品々たち

 アンティークを好きならば、一度は「パリの蚤の市」に行ってみたいとおもうことでしょう。フランスは文化を重んじ、古いものを大事にするので、所有者を変えながら愛用され続けているものが多くあります。そして、次の所有者を探すようにして「蚤の市」に現れ、次の所有者になろうと、世界中のアンティークファンが蒐集(しゅうしゅう)に。しかし、実際にそう頻繁に通えるわけではないですし、一度も行けず、憧れの地としている方も多いのではないでしょうか。それでしたら是非、鹿沼市にあるフランス雑貨のお店、「Passe Temps (パスタン)」へ。本場の「蚤の市」で仕入れた商品が並んでいるので、フランスにいるような、そんな夢のようなひと時が過ごせるでしょう。

 オーナーの長谷川薫さんは、落ち着いた雰囲気で話のしやすい、素敵な女性。長谷川さんがパスタンを始めようとおもったきっかけは、義姉さんがフランス人と結婚し、永住していたから。義姉さんが協力してくれて、2001年にパスタンがオープンしました。
義姉さんが仕入れている横で、フランス語の喋れない日本人観光客が交渉もできないままに購入しようとしていると、すかさず値段交渉をして、助けてあげたことが何度もあったそうです。観光地で催される「蚤の市」だと値段設定が高いことも多いので、そのような場所での仕入れは避け、さらに、長谷川さんが価格を抑え気味にして販売しているので、アンティークの相場を知る方がみると、いかに安いことかと驚かれるようです。なので、雑誌などでパスタンの商品が紹介されると、読者からすぐに購入予約のための連絡がくるそうです。

 商品が並ぶショーケースは、日本のアンティーク品のドクターキャビネット。商品を並べるだけではなく、次の所有者を得るために、パスタンにたどり着いた商品でもあります。フランスと日本、それぞれにある文化・感性が似ているからか、まったく違和感なく混在。さらに、日本の着物、古布で作られた洋服などもあるので、フランスのアンティークだけではなく、他の国のアンティーク品も楽しめます。

 部屋のイメージを作るランプシェードを下から見上げたり、横から眺めたりしていたら、自分の家にもひとつ、欲しくなりました。このシェードが照らす灯りの下で、どんな家庭が日々を刻み、誰と誰が語り合っていたのでしょうか。フランスからパスタンへとやってきた、歴史持つ品々。使ってきた方たちの幸せを受け継げるような気がしました。(T.H)

住所/栃木県鹿沼市加園549-5
電話/0289-65-7798
営業時間/10:00~16:00
定休日/水曜日
駐車場/有

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