今朝の読売新聞に「ユニバーサル社会」という見出しの記事がありました。
障がいをもった方や高齢者が「外に出やすいまち」になるためには、ハード面での整備ももちろんですが、ソフト面でのサービスもそれと同じくらい大切だと私は考えています。
むしろハード面よりも、すぐに、そして安価に実現する部分だと思います。
記事の中で、「サービス介助士」という資格があることを知りました。
交通機関の職員やホテル・銀行などサービス業に従事する方が取得しているそう。
「資格」という枠にこだわらず、知識としてとても興味を持ちました。
たとえば、道や駅や建物の中で困っている人がいた時。
「自分は何とか役に立たないか」と思っているのですが、自分の思いで行動したことが、その人にとって本当に役に立っているのか、心配になる時があります。
昨年、親子で手話講座を受講した時、最後に「私の手話で合っていますか?」と聞いてみました。
すると、「ちょっと違うところもあるけれど、手話を使ってくれることがうれしい」と答えてくださいました。
自分の技術の拙さを恥じ、大らかな気持ちで接してくれた講師の先生方に感謝の気持ちでいっぱいでした。
私は今まで、手話を使ってコミュニケーションしたいと思っていました。
しかし、それは一方的な押し付けでした。
私のすべきことは、手話を使って、耳の不自由な方の「してほしいこと」、「聞いて欲しいこと」をまず受け止めること。
そのあとで、手話を使って伝えるべきだったのです。
乱暴な言い方をすれば、
「手話が読めれば、正確な応対は筆談メインでもかまわない」ということなのです。相手も私が手話を読み取れるということがわかれば、かなり安心すると思います。
そうすれば、私の下手な手話を読み取るストレスから解放され、かつコミュニケーションをとることができます。
「心のバリアフリー」という言葉がありますが、やはり気持ちだけでは役に立たないので、ある程度の知識を持ち、ささいなことでも役に立てる人になりたいです。
Trackback(0) Comments(2) by つき|2008-05-22 13:01
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