いくらインターネットが使えても、年賀状で再会できるというのは楽しいものです。
連絡がつかなかった学生時代の友達とも何人か連絡がとれ、メールアドレスを交換できました。
福島に住んでいる友達からの近況。
3月11日以降の生活の変化など、淡々と書かれている文面に返す言葉が見つかりませんでした。
彼女の母としての強さ。
「茨城も大変だったでしょう」と言ってくれる優しさ。
それに対して、
心はいつでも被災地を向いているよ、とか、
絆を!とか
本当に心の底から思っていてもそれを口に出したり、文書にするとウソっぽくて。
だから絆という言葉を安易に使いたくないな、とも思っていました。
そんな中、今日の新聞に載っていた、福島の小高工業高校の校長先生の言葉。
「感謝」の気持ちで「恩送り」
私の心にすっと沁み渡る言葉でした。
恩送りという言葉を知らなかったので、ネットで調べたところ、
親切にしてくれた人へ直接親切を返すのではなく、第三者へ文字通り恩を送ることなのだそう。
今までたくさん、いろんな人から恩を受けてきた私ですが、その方達にお返ししたいと思っても、できないことが多く後悔することも度々でした。
けれど、「恩送り」という考え方でいくと、その方達へ直接返せなくても、どなたかにお返しすることで私がくよくよ後悔することがないのですよね。
福島で頑張っている友達には、学生時代本当によくしてもらいました。
今は彼女に具体的になにもできなくて、それがもどかしくて。メールの返事もうまくできなかったけど、
明日、返事を送ります。
今、彼女に恩返しできないことは、恩送りをしよう。
頑張ってなんて、気安く言えないけど力になるきっかけを失わぬよう、縁をつないでいこうと思っています。
Trackback(0) Comments(3) by つき|2012-01-04 23:11
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