少し前ですが、笠間の茨城県陶芸美術館で、
「エミール・ガレ展」が開催されていました。
ギリギリではありますが、11月末に行ってきました。
夏休みに子供たちと陶芸体験をしたりと、ここにはよく来ているのですが、美術館は初めてで。
ドキドキしながらガイド音声の機械を借り、いざガレ展へ。
ガレについては無知も無知。
なので、ちょっと予習を。
「ガレは、イケメンでした」(←これも一応、予習)。
花をモチーフにした作品が有名ですし、実際美しいと思いました。
ガレは植物が好きで(家に庭園があったそうだ!)、植物の周りの昆虫にも目を向け、それをモチーフにしていました。
私はあまり…だったけれど、おたまじゃくしやカマキリなどの花器を見ると、よいと思えるものを素直に作品に表現できる、
情熱なだけでなく、「好きだから、作りたい」というシンプルな考えの持ち主だったのではないか、と思えてならないのです。
インテリアコーディネーター試験で美術史を勉強した時、
アールヌーヴォーが日本の美術や工芸から影響を受けていることを知り、改めて「日本の美術」の美しさが、普遍的に評価されていたことを知りました。
彼の作品を見るために多くの人が笠間を訪れたのは、彼の作品の素晴らしさだけでなく、作品の中に「日本」を見ているからなのではないか、と思うのです。
第二会場のど真ん中に、どーんとテーブルセッティングがなされていました。
この、「花のテーブルセット」はお皿の柄がすべて違う花が描かれていて。
可憐で優雅で。
しばらく動くことができませんでした。
ガレの作品を所蔵している美術館の作品が笠間に集合してのガレ展。
いつか、一つ一つの美術館にも足を運びたいと思いました。
by つき|2009-12-09 22:10
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