先週、先々週と作業、セミナー、打ち合わせなど私らしくない慌しさでした。
時間がないわけではない。だけど、やりたいことがうまくやれない。
それは、「たくさん洋服があるのに、着たい服が見つからない」クローゼットの状態に似ているかもしれません。
自分の整理がさっぱりできていなかった、ということなんですよね。
ずいぶん前の話になってしまいましたが、5月22日に、たまり場たろうで一回目の「絵本カフェ」を開催しました。
お気に入りの絵本がありましたらお持ちください、とお話したところ何人かの方が持ってきてくださいました。
オーナーのとんマ・マさんもみんなに「花さき山」を読んでくださったり、飛び入りでハーモニカの生演奏があったりと、美味しいコーヒーとともに優しい時間が過ぎていきました。
私も4冊、絵本読みをしました。
その中の一冊を紹介します。
「おおきな木」
シェル・シルヴァスタイン 著 村上春樹 訳
りんごの木と少年のお話。
木は少年が好き。
少年も木が好き・・・だった。
だけど、少年は成長して木から離れていってしまう。
成長するにつれ、欲しいものが変わっていく。
お金が欲しい。
家が欲しい。
船が欲しい。
木は大好きな少年のために自分の身を差し出す。
それが、木にとっての幸せ。
長い年月が過ぎ、少年は老人になり、またりんごの木の元へ戻ってきます。
差し出すものがない木は、少年になにをしてあげたのでしょうか。
「この本、すごくいいわ。塚本さんみたいに淡々と読んで欲しい本だわ」
と、とん・マ・マさんに言われました。
(んー、これは誉め言葉なのか???)
木と少年の関係は、本を読むそれぞれの人によって受け止め方が違ってきます。
自分を木に置き換えるのか、少年に置き換えるのか。
木の立場から語るなら、「無償の愛」ということなのでしょうか。
私は読後、少し悲しい気持ちになりました。
まだまだ修行が足りない母だからだと思います。
Trackback(0) Comments(2) by つき|2011-06-06 00:12
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