秋晴れの一日。
高等特別支援学校に入学した息子の校内実習の見学に行ってきました。
家からは遠いので、ちょっと小旅行気分で北関東道を東へ走ります。
校内実習期間の2週間は学校が会社に変身!
タイムカードが設置され、体育館は工場に、寄宿舎は社員寮に。
県庁など行政機関や企業から委託された部材を組み立てるなどの仕事を行います。
1学期にも校内実習があったのですが、その時は2年生と一緒。
今回は1年生48人での実習です。
体育館に入ると、大きな声で
「こんにちは!」とあいさつがありました。前回よりも人数少ないのに、前回よりも倍近い元気な声で。
2週目は希望する部署での仕事です。
パソコンを分解する仕事。
袋詰めしたりステッカーを貼る仕事。
ビスに刻印がされているか検品する仕事。
などなど。
どの仕事も丁寧さ、正確さが必要とされるもの。
48人がおしゃべりひとつせず、黙々と仕事と向かい合っている姿。
「ほめる」とかそんなレベルではなく、もう尊敬してしまいます。
実習を見学するたびに、自分自身の仕事への向き合い方を顧みます。
仕事に生きがいややりがいを求めるのは理想だけれど、
自分の立ち位置に迷った時に、息子たちのことを思い出し、
ただ丁寧に、求められた形を。
正確にこなすことの大切さをかみしめてまた前に進むのです。
実習は大変そうだけど、休憩時間にはみんなでお茶を飲みながら談笑したりする姿も。
息子と同じ部活の子が私を見つけて話しかけてくれたり、
私も息子の同じクラスの子と話したり。
(息子は恥ずかしいのか、全く近寄ってきませんでした)。
実習とはいうものの、外部の企業から預かった大切な部材ですから不良品は許されません。
先生方は、子どもたちの指導と製品のチェックもするので本当に気が抜けない2週間だと思います。
感謝の気持ちでいっぱいです。
担任の先生に
「何かあったら連絡ください」
と話したら、
「よくできた時など、何かなくても連絡させてください」
と言ってくださいました。
この学校に来なければ学べないこと。
この学校に来たから出会えた先生、友達。
今日は金曜日。そして校内実習最終日。
一週間寄宿舎と学校で過ごし、たくさんのことを吸収して週末に水戸線に乗って帰ってきます。
お疲れさまの気持ちをこめて大好物のハンバーグを作って、帰りを待つことにします。
Trackback(0) Comments(0) by つき|2014-11-21 08:08
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