長男の今年の担任の先生は、発達支援クラスのノートにコメントをつけてくれるので、普通学級で何をやっているのかが分かり、それが子どもとの会話の橋渡しになってくれています。
先日、
「今日は家庭科でお茶のいれ方を学習しました。家でもやってみてください。」
と書いてあったので、寝る前に、
「明日の朝、お兄ちゃんお茶いれてよ」
と言いました。
平日はのそのそと一番最後に起きてくるんです。
全く期待していませんでした。
翌朝。
私よりも先に起きて、嬉々としてお茶をいれてるではありませんか!
寝ぼけも手伝って、
「嬉しい!美味しい!ありがとぉ~~!!」
とお礼を言ったら、ニコニコ笑顔。
その翌日も、またその翌日も、朝は必ずお茶をいれてくれるのです。
娘は「お兄ちゃんは、点数稼ぎだ」と悪態をついていますが、
点数稼ぎだろうと何だろうと、喜んでもらって嬉しいという気持ちになるというのはとてもよい循環だと思うのです。
家の仕事であれ、外で働くのであれ、
「仕方がなくやっている」
「お金のためにやっている」
「自分が満足したいからやっている」
というのは、あまりいい働き方ではないような気がしてきました。
確かに、嫌でも誰かがやらなければならない仕事はあるし、
生活していくにはお金が必要です。
しかし、仕事をする、というのは相手の要求するものを的確に提供する力が必要です。
技術もそうだけど、ハートも。
「私はこんなことができる。こんなサービスを提供できる」=「お客様が喜ぶ」
これは違うのではないか、と。
最近私の頭の中に常にあるキーワード。
「寄り添う」という考え方。
主体は、提供する側ではなく、受ける側なのですよね。
こちらが主導するのではなく、気持ちに寄り添うことが何より大切。
そうでないと、本当に喜んでもらうことはできません。
そんな当たり前のことを、私は時々忘れそうになります。
長男からの一杯のお茶から、私はとっても大きな気付きを得ました。
Trackback(0) Comments(6) by つき|2009-05-22 18:06
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