テレビ東京の「カンブリア宮殿」を見ました。
障害者雇用がテーマ。我が家も人ごとではありません。
共に働く立場として、そして障害者を持つ親の立場として考えさせられる内容でした。
ゲストの大山社長は、障害者雇用を特別なこととしてとらえていません。
村上龍さんが「障害者だと生産性が下がるのでは?」という質問に「彼らの真面目さは、生産性だけでみることのできない価値がある」というようなことを話していました。
この会社は知的障害のある人が働きやすいような道具づくりをしています。
たとえば、重さを量るのに天秤の片方に15グラムのおもりを乗せて水平になればOKとか、チョークの原材料の入ったバケツを文字でなく蓋のいろで識別する、など。
どれもこれも、ちょっとしたことなのです。
障害者はまもる存在ではなく、そのフィールドさえ与えられれば、ものすごいパワーを出すことができます。
戦力になります。
インタビューに答えていた社員の仕事に対するまっすぐさ、純粋さ。
何か現代の日本が置き忘れてしまった実直さを呼び覚ましてくれるような姿でした。
話は変わって、先日学校から届いた「教育いばらき」。
茨城の特別支援学校の雇用支援が特集で組まれていました。
最近、特別支援学校に限らず、公立学校では職業体験をさかんに行っているようです。
この紙面では語られていないさまざまな問題に、数年後私たち親子は立ち向かっていきます。
それは、大山社長のようなすばらしい人格と出会えるチャンスでもあり、逆に失意と落胆を経験する場でもあるかも知れません。
けれど、私にはかけがえのないチャンスだと思っています。
息子が大きく飛躍するために今から、親子で基礎作りをしていこうと思います。
最後に、大山社長の言葉を引用します。
「人としての喜びは、
1.愛されること
2.ほめられること
3.役に立つこと
4.必要とされていること。
このうちの3つは働くことによって得られる」
障がいの有無にかかわらず、社会とつながりをもって生きることは大切なことです。
それを実現するのは社会的弱者にも、戦力であるよと伝えてあげること。そこから始まるのだと思います。
Trackback(0) Comments(0) by つき|2008-11-06 08:08
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