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[鯨エマの海千山千] 記事数:1742

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復活祭に

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すっかりイベント信者と化してる私。
イベント信者とは、年間の大きなイベントの時にしか教会に行かない信者のこと。
大きなイベントというのは、クリスマスと思ってる人が多いと思いますが、
実は一番大きいのは「復活祭」(イースター)です。

3月26日の夜は、そのミサがあって
「徹夜祭」というのですが、もちろん、徹夜はしません。
むかしは徹夜で祈り、祝ったのでしょうが
最近はそんなストイックなことはしないのです。
正月以来、寒い、めんどい、で行かなかった教会に足を向けたのは
復活祭のためばかりではありませんでした。

なんと、夫が改宗しました。

32歳にして、なんで?
浄土真宗でいいじゃないの。
・・・そんな気持ちで一度は止めたのです。
キリスト教は矛盾だらけ。
きっと、夫のような性格なら
「ついてゆけない」といって途中で脱退しそうです。
私だって、ローマ教皇が絢爛豪華な衣装に身を包んで
崇め奉られている映像などをニュースで見るたびに
「こんなんでいいのか、キリスト教」と、攻めたくなるのです。

しかし、本人の意思はまがらず、この日、めでたく洗礼を受けました。

最近は、後継者不足のせいか、洗礼までの道のりは、非常に簡単で
意志さえあれば、事前学習などはそれほど根詰めて通わなくても大丈夫。
夫も、土日は仕事が多いので、なんやかや入門講座を休んでいましたが
それでも、ちゃんと、受洗し、洗礼名をもらいました。

復活祭では受洗者は皆さんから「おめでとう」とお祝いの言葉をもらいます。
ついでに私までが「奥さん、よかったですね」なんて言われるのですが
よかったのかどうかは、これから何年かしないとわからないと思うので
複雑な気持ちでお礼を言っときました。

この日、一緒に受洗した老齢の男性と中年の男性がいました。
彼らは親子で、昨年クリスチャンのお母様を亡くされたとのこと。
彼女の死後、こうして二人そろって洗礼を受けたのは
どういう心境の変化なのか・・・・・
でも、天国の奥さんは、喜んでいるでしょうね。

ミサが終わって、お世話になっているお仲間が
私の近くに寄ってきました。
「いいわねえ、うらやましいわ、ご夫婦そろって同じ宗教になって。
うちなんか、主人はぜんぜん理解がなくてね。
宗教なんてぜんぶ、創りものだと思っているのよ。
信者は宗教にすがる、弱い人間なんですって」
・・・・と、嘆いておられましたので、
「でもほら、さっきの親子みたいに、奥さんがなくなって、理解が深まる家族もあるんだし」というと、
「あたしが死ななきゃダメなのかしらね・・・・」と言いながら、ケーキを食べていました。

たしかにね、そう言われてみると
同じ宗教というのは幸せなことなのかもしれない・・・・
教会は煩わしいことも多いけど
共通する社会を持つというのはいいことだと思います。

しかし、自称「人付き合い苦手」な夫が、ここで、これから、どう居るのだろうと
半ば心配でもあります。

そしたら入り口に「子供食堂はじめます」のチラシをみつけて、
「あ、こういうの手伝いたい」とか言いだしました。
私よりもずっと早く教会になじみそう。

どうか、私が教会に通わなくても責めないでね。

Trackback(0) Comments(0) by 鯨エマ|2016-03-29 01:01


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