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[鯨エマの海千山千] 記事数:1742

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街がなくなる

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相変わらず私は髪の毛の伸びがはやく、
(伸びが早いのは寝不足が原因です)
今月も2度目の美容院に行くため荻窪へ向かいました。
ここの商店街は、なぜかホッとするのです。
個人商店が多いからだと思いますが・・・。
ところが、歩きすすむと、突然あの看板が現れたのです。

白と緑の看板・・・といえば、ファミリーマート。
ファミマだけを批判するわけではないけれど
どうしてこうも、コンビニというのは商店街のカラーを
失わせてしまうのでしょう・・・・

来月から通うことになる池袋の某交差点も
いつのまにか、交差点の4角すべてにファミリーマートができていました。
これって、どうおもいます?
見回して視野に入るところに、4店舗同じコンビニ。
本社の人は、どうイメージして、こんな光景を作ってしまったのでしょうか。
たしかに、商店は競い合って、売上が伸びるのかもしれませんが
これは、本社が儲かるだけで、実際にお客に接する店舗の人たちは
仲間同士の苦しい競争を強いられるだけなのではないでしょうか。
共存などという考えは、どこにもないのです。

以前、親の酒屋を継いだ友人が言っていました。
「酒屋をコンビニにしたら、明るいから確かにお客が寄ってくるようになった。
 でも、その先にあるのは厳しい売上ノルマ、24時間埋めなければならない人出、
 そして夥しい量の食品廃棄。とにかくたいへん。」
不健康に太ってしまった彼は、売れ残りのコンビニ弁当を食べていたのだろうか…なんて考えると
身も心もコンビニの奴隷になってしまったようで恐ろしく感じました。

私たちは、いろいろな都合と理由で、住みたい街を選んでいます。
それが、ある日突然一つの企業に染まっていきます。
いや、逆でしょうか・・・・
例えば鉄道ができて、その鉄道会社がなぜか
不動産やら、スーパーやら、コンビニやら、スポーツセンターやら、遊園地やら作り始めて
そうやって、企業が作り上げた街に、引っ越してゆくのでしょうか。

最近は一つの沿線の、どこの駅で降りても
同じ店ばかりで、駅周辺はみんな、同じ景色です。
街が、人のいる場所ではなく
企業のいる場所になっていく。
いまから、「なつかしい街」を再生することができるのでしょうか。

美容院の帰り、閉まりかけた小さなパン屋さんで
パンを買いました。
がんばって残ってほしいなあと思いながら。

Trackback(0) Comments(0) by 鯨エマ|2015-03-31 00:12


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