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[鯨エマの海千山千] 記事数:1742

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体罰考察

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いまは、もう流行らない

・・・といういい方が、当たっているかどうかわからないけど、
頻繁に話題になっている「体罰」問題。
軍国主義の名残が根深い日本では
まだまだ根絶できないし、
「なぜ悪い」「それが教育」という空気も少なからず残っています。

私が子供のころは、ビンタ、げんこつ、当たり前でした。

学校でも男の先生は、ムチャクチャ痛い拳骨を
しょっちゅう降らせていました。
家でも連続びんたを何十回と食らったことは
忘れ難い記憶です。
いま、そんなことをしたら大変な事件になると思いますが
当時はまだ当たり前だったような気がします。
子育て中の友人に「体罰」するのかときいたら
「叩いたことはある、でも、叩くときは、
もう理性がきかない自分になっている」
とのことでした。

「体罰」と切っても切れない言葉が「教育」。
じゃあ、どんな教育がいいのでしょうか。
「とにかく、ほめる。
なにかいいことをしたら、すぐにその場で褒めまくる」
というのをテレビでやっていましたが
これを考えるとき、子育て経験ゼロのわたくしが
真っ先に思い浮かべるのが、芝居の稽古場です。
概して、あくまでも概してですよ、
日本の演出家は、ダメなところを叱る、
そして、人より作品をみている、ような気がします。
「ダメだし」、という言葉がそれを象徴しているような気がします。
それに対して欧米の演出家は
なんだか不思議になるくらい褒めまくる、
声をかけまくる、
「パーフェクト」とか「グレイト!」とか
簡単に行ってしまうのです。
慣れない私には「いいですよ、そこまで言わなくても。」くらいに。

さて・・・・
褒められると「好き」という気持ちが倍増するのは確かです。
スポーツも、アートも、そのほかの勉強も、生活も、
乗り越えなければならない壁を
難なく乗り越えるバネになるのは「好き」という気持ちなのではないでしょうか。
しかし、これが逆に、度を超えた怒り、痛みを与えられると、
苦痛ばかりが残ってしまう・・・・
なんでもかんでも、国全体がストイックだったころは
それでもみんな、頑張れたでしょう。
ところが、いま、癒しだ、ゆとりだ、頑張りすぎるな、
と言っている現代には、悲壮感しか漂わないのです。

厳しさと優しさは紙一重で、
うっかり間違えてしまうこともありますが
要は、「好き」という気持ちを育てることではないでしょうか。

そんな世のなかで、つらいのは体罰を受けて育ってしまった人間です。
体罰によって私が学んだことは、なんだったのでしょうか。
それは、物事の善悪ではなく、(それも多少はあると思いますが)
自他ともに、厳しくなることだったような気がします。
どうも、腹が立って仕方がない。
はい、ワタクシです。
子どもが悪いことをしても叱らない親を見ると、
それが友達でもイライラするし、
満員電車の中で子どもを座らせている親を見ると、
「きり~~つ!」なんて号令をかけたくなってしまいます。
最近は、子供ばかりでなく、高齢者との付き合いも多いので
いつまでもわがまま言っている年寄りを見ると
カツを入れたくなります。
怒りからは何も生まれない・・・なんて言われてしまうので
心の中のサンドバックを殴るしかありません。
これでも抑えているのです。
ああ、生きづらい世の中だぜ・・・ったく。

しかし、時には
怒りから、何かが生まれることもあります。
このたび、バイトしている職場の環境をよりよくするために
労働組合を設立するに至りました。
半年以上にわたり、つるんつるんの脳みそ使って
お勉強し、仲間を作って、ついに!!です。
これは、たしかに怒りから生まれたものですが
ここで、難しいのは、
怒りをぶつけてはダメ。ということ。
話し合いの姿勢を忘れず、普段の勤務はニコニコ笑顔で!
できるかねえ、私に。

あ、そうだ。
みなさん、金曜日の夜は
怒りのプラカードを持って、首相官邸前へGo!ですよ。
というわけで、ワタクシ、毎週1回以上はプンプンおこってます。
あ、暴力なんてしてないからね!

~本日のありがとう~
銅鑼の稽古場で、暖かいお味噌汁いただきました。
ああ、あったまる。
ご馳走様でした!

Trackback(0) Comments(3) by 鯨エマ|2013-02-18 23:11

▽コメント▽
Commented by うさぽん 02/20 09:12

体罰、私の時は中学時代が凄まじかった
体育の先生が男子生徒が犯行的な言葉ひとつで、凄まじいピンタでした
生徒のメガネが割れまぶたが切れて血が流れましたから
今でも整列な記憶で残っています

私が受けたのは、暴言でした
『敬語をしらないのか』と国語の先生に言われ授業が終わるまで立たされていました
それから中学生活が大嫌いになり、勉強もしませんでした

高校に入りやっと先生らしい方にめぐりあい勉強が好きになり、人間不信も薄れました

息子は体育の特待生でサッカーの強い高校に入れて頂きました
でも監督の暴力の凄さは凄まじかったです
他校との試合中でも、選手の動きが悪いとその場でピンタでした
鼻血が出てもそのまま
そばで保護者が見ているのに、保護者も何も言えませんでした
そんなスポーツ世界は、どこの学校にも多少は有ったようです

息子の選んだ学校でしたが、息子は余りの凄さに死にたいと思った事も有ったと言います。実際に腹痛で学校に行かれない時が有りました
監督からの電話で翌日から通いましたが、凄かった
毎回、日曜日の遠征には、選手の両親が付き添いで付いて行っていましたが、良い所を見た事が有りません

今の息子は、あの時代が有ったから多少の事には挫けないと行っています

体罰、絶対反対です

子育ては、幼い時はお尻を叩いたりはしました
小学生からは、話して聞かせました

話せば子供でも理解しますからね!

Commented by ema 02/20 23:49

うさぽんさま
凄まじいですね、それは。
日本のこれからは、教育にかかっていると思います。暴力という手段を択ばない人間がそだってほしいです。

Commented by うさぽん 02/21 08:40

読み直しをしましたら、誤字が多くて済みませんでした!
取り急ぎ送ってしまいました


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