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[鯨エマの海千山千] 記事数:1742

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豊かな生活って・・・・

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先月の勉強会では、7月の参院選に向けて
いま、私たちができることを考えるということで、
その手の先生を呼び、12月の悲惨な衆院選の結果をひもとき、
みなさんの、いろいろな意見を聞きました。
集まっているのは熟年者ばかり、
私と同世代は一人、という構成です。

そこで、景気回復について、
「もっとみんながどんどん買い物をして・・・」という発言が出たので
私は常日頃から疑問に思っていることを聞きました。

景気を回復する、つまり、もっと豊な生活をするために
「消費を増やす」という考え方がほんとうに正しいのですか、
という質問です。

私たちは、もっと、物を大切にし、食べ物の廃棄をやめるべきです。
つまり、消費を控える・・・・
買う量が少なくなれば、店は困るでしょう。
商品を作っている会社も困るでしょう。
そのとき、日本人は、海外に流出するでしょうか。
するかもしれません。
でも、同時に、第1次産業に向かう人が増えるのではないでしょうか。
過酷な労働に現代人が耐えられるのか・・・?
耐えられる、と私は思います。
農業のやり方もどんどん変わっているからです。
若い世代が、開発するマイファーム、市民農園、家庭菜園・・・
どれも、あかるい兆しがります。
(心配なのは天候ですが。)

私の質問に、「たしかに・・・」という声もありましたが
はっきりとした意見や答えはありませんでした。
「あまい」と、思っている人もいたかもしれません。

私がもうひとつ、わからないのは、国内自給率です。
国内生産の物でほんとうに、足りないのか、
いまの食品廃棄量で、「足りない」というのはおかしいのではないでしょうか。
どれくらい捨てているのか、1日レストランにいれば嫌でもわかります。

使えるものを最後まで使い、新しいものに飛びつかない、
残さず食べる、長く使う、最後まで使うことが美徳という価値観に変わるようにする。
それには、そのような教育が大切だと思います。
ちなみに、今の高齢者はもう難しいです。
レストランで、ご飯を大量に残す人たちがたくさんいます。
高度経済成長期を闊歩し、「豊」を勘違いしている方がたくさんいます。
「買う」「捨てる」が普通になっているかれらは、
もう生活を変えることはできないでしょう。

でも、いま、企業で押しつぶされている若い世代には、
決して才能がないから給料が上がらないのではないということ、
わかってほしい、
そして、今のピンチを、なにが本当に豊かな生活なのかを考える、
チャンスにしてほしいです、
大きく発想をかえて、消費する生活から作り出す生活に、
そういう自立ができるのではないでしょうか。
そこでは、貯金額を気にして、うつ病になるような次元の不安ではなく
もう少し、悩み甲斐のある不安になるのではないでしょうか。

じゃあ、私は・・・・「芝居辞めて、田舎で畑耕せるのかよ。」
といわれたらどうでしょうか。
自分の20代の極貧時代、
屋根の上でインゲンやピーマンを育てたことを思い出し、
そして、三里塚で農業を体験してきた知人の話を聞き、
全国各地で農業をしながら芸術活動をしている人たちを知って、
・・・・できるような気がします。
東京に未練なく。

あまい、ですかね・・・

~本日のありがとう~
今日は稽古場でいいエネルギーもらいました。
たのしかった!ありがとう!

Trackback(0) Comments(5) by 鯨エマ|2013-02-03 22:10

▽コメント▽
Commented by つき 02/04 01:06

食べ物の話ではなくてごめんなさい。
いろんな家のお片づけに行っていて思うのは「よく捨てる人はよく買う人」であること。それと「捨てないこと=ものを大切にしていると思っている人もものを増やしてしまう人」だということ。

もったいない、よりも「あるもので済ます」という考え方を根付かせるにはどうしたらいいのかな、と思案中です。

エマさん、体調が回復してよかったです。
いつもブログを拝読していますよ。具合が悪い時だけコメントしているわけではないのです。エマさんの文章が完璧すぎて、どうコメントしていいか分からなくなってしまうことがあるのです。気を悪くされていたら申し訳ありません。

Commented by うさぽん 02/04 14:48

日本の自給率の低さに驚きますよね
休耕田も畑も有るのに、受け継ぐ若者が居ない現代の日本
日本で作るより安く手に入る外国産
安いのは現代では助かりますから

矛盾だらけの現代社会

定年が伸びたから新入社員の求人が減った
これも矛盾

理想社会は有り得ないのでしょう

我が息子も仕事量は増えても出張に出ても手当が付かないと嘆く
無理をいっても会社が潰れては、家族が路頭に迷う事となるし

家族揃って海外旅行に出掛ける方々も多くいらっしゃる
世の中、潤っている人と、生活がキツキツの方がいるのは現実

この時期は入試試験中
より良い生活を得るためにエリートコースを望んでいるのでしょう

本来の豊かさとは・・・・・

私は田舎生活を知りません
昨日、NHKプレミアムで最終回を迎えた東北の民族の話の『アテルイ』良かったです
自然と共に生きる事が民の行き方と

Commented by すわち 02/04 17:33

エマさんの意見に大賛成です!!
昔スーパーでバイトしていた時も廃棄の量は凄かったです
小売業に勤めていた時も自社ブランド品の返品量には驚きでした
(低価格を求めると海外での製造なので雑な仕事振りでした)
ほとんどは捨てていたと思います…
下手にお金がある世代の人達は(怒られそうですが)
物をたくさん買うと言うことは豊かな生活だと思っているのでしょう
あれだけの震災を経験してもまた同じ生活に戻ってしまう
どうすれば良いのかなと思いつつ答えの出ない問題なのでしょうか?
  
おススメの本があります。
藤村靖之著『月3万円ビジネス』
記事とは関係ありませんが良かったら読んでみてください。

Commented by yonedaです 02/04 22:11

 経済論でいうと貴方がおっしゃることは基本的には正しいと思います。①消費増加により日本が潤うということはありません。それは日本全体の底上げにはならないからです②第1次産業に移行することはありえません。一部の若者が農業や漁業に戻ったとしても、それは若者のほんの一部です③本題ではありませんが、食べ残し問題。ある私の知っている93歳の女性カメラマン仲間は、注文する時に自分の食べれる量を頼みます。単純にそれを遂行すればいいのです④結論的に言えば、今の経済政策はいかにもバラ色なイメージを与えていますが、与党の整理戦略にほかならないもので、国民はいずれ自分の身に返ってくるということを知っておくべきです⑤もう一つ、これで若者のサラリーが上がるということはないでしょう。結局大手の会社が儲かるだけで、若者には絶対に還元されないということです。

Commented by ema 02/06 16:58

みなさま、

なかなか明暗はないですね。それにyonedaさんのを読むと、お先真っ暗なかんじ・・・・。しかし、高齢者はそれでよくても、若者はそうはいっていられないのです、はい。
とりあえず、日本の野菜を買いましょうよ、みなさん。そして、食べ物を捨てないでほしいです。


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