「ゆたり」ゆとりと情緒に満ちた暮らしのエスプリ

１６日の抗議行動に参加して

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早朝に運動家のＭ君よりメールが入り
首相官邸前に行く。
雨の日の朝、前の日は１万人以上が集まったというが、
この日は数百人、何となく閑散としている。
大飯原発の再稼働が決定してしまう前に、
最後まで抗議を続ける人たちが集まっていた。

昨年３月から、
それまでほとんど考えたこともなかった原発について
本を読んだり、勉強会に行ったりして、
知れば知るほど、原子力発電が人間の生活には適さないエネルギーだと思うようになった。
「しっかりした安全対策」などはありえない。
何メートル堤防を高くしても、自然の驚異は、はかり知れないのだ。
そして、原子炉を稼働させれば、かならず、そこで働く人たちが被曝する。
地元でも市民の同意は得られていない。
日本中で、脱原発を支持する人のほうが圧倒的に増えているというのに、
ついに、福井県知事は再稼働を決意したといってしまった。

首相官邸前でシュプレヒコールをした私たちは、そのあと、
ぐるりと官邸をかこむように歩いた。
報道陣もいた。
私もテレ朝と、ジャーナリストの岩上さんから質問を受けた。
でもその日のニュースは、オウム一色。
最後の一人の逮捕劇が、なぜか数日泳がされた後だったのも
うまく仕組まれたような気がしてしまう・・・

テレビでは再稼働に福井知事が同意したという
その室内のことばかりで、外での抗議行動については
ほとんど報道されていなかったようだ。

なんでしょう、これは。
どうなんでしょう、これは。

どんなに私たちが強く訴えても、
その人数がどれほど膨れ上がったとしても
有名人が名前を連ねて抗議しても、
署名が何百万人集まっても
無視されてゆくって、なんなんでしょう、いったい。

それでも、あきらめてはダメなのだと、
私はＭ君の活動報告にたびたび教えられる。
それは、この原発問題に限らない。
職場で、学校で、街の中で、
大切な問題が有耶無耶にされることに、
流されたくない。
そしてなによりも、人間の力ではかなわない
自然の力があることを、忘れてはならないの、です。

あぁ、それにしても・・・・
すぐ目の前にあった首相官邸は
途方にくれるほど遠かった。

～本日のありがとう～
秋の公演の稽古がもう始まっています。
こんな早い時期にもスケジュールを合わせてくださっているみなさん、
本当にありがとうございます。

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Trackback(0) Comments(4) by 鯨エマ｜2012-06-18 23:11