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[鯨エマの海千山千] 記事数:1742

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ねこらの視線

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クリスマスプレゼントを買いに電気屋さんに行く。
(残念ながら、またヤマダ電機に行ってしまった)
ヘッドフォンのコーナーに行くと、これでもか、というほどの
大量のヘッドフォンが、並んでいる。
カラフルな色は当たり前、
いままで電化製品に見たことのないような
微妙な色合いが、ズラリ。
おもわず、手に取りたくなるような可愛さ!!

つい、自分のためにほしくなってしまうが、
おさえて、おさえて・・・・
しかしまあ、ずらーっと並ぶ製品を見ていると、
それだけでおなか一杯になってくる。
よくこれだけのものが売れるなあと。
エスカレーターは、たくさんの荷物を抱えた人たちを、続々と流す。

その、降り口にたたずむ、警備のおじさん。
新宿の象徴のような、
おにいさんだか、おじさんだかわからないような、
栄養状態の悪そうな、
どこを見ているのか、うつろな視線の先には、なにもない。

私の大好きな写真家、橋口譲二さんの「視線」。
70年代の新宿にたむろする若者たちをとらえたモノクロの写真集だ。
帯には「彼らは社会からはじかれても、
人間には絶望していなかった―」とかかれていた。
そういうギラギラした空気は、いつの間になくなったのだろう。

年末の、空々しいお祭り気分は
今年、各地で声高に唱えられていた「頑張ろう!日本」とは、どこか違う
どこまでも中身のないものにみえる。
エスカレーターの横にいる
仕事をしてるんだかしていないんだか、わからない
その希薄な存在のおじさんをみれば、
「いったい、だれが本当に楽しめているんだろう。」
と、目の前に映るネオンを消したくなる。

3月の公演「ねこら!」のなかには、
新宿の街をうたったオリジナル曲「だれがいてもいい街」がある。
作曲は、みながわちかこさん。
私はその中で「ギラギラはじける」「金はなくても人情と包丁」という言葉を入れた。
これは、一昔前までの新宿の風景かもしれない。
たしかに、表面的には新宿は、むかしほど危険ではなくなっている。
でもなんだろう、この空っぽな感じ。

もっと、今を必死に生きている人が、たくさんいる街、
都心はそうであってほしいという、
私の願いを、この芝居に込めてる。
そういう、登場人物がみな、何かを求めて必死に生きている映画、
何の映画だと思いますか?
今年の私の稽古納めは、みんなでその映画を見ます。

~本日のありがとう~
BSアンテナがやっともらわれていきました!!
Yさん、ありがとー!!!

Trackback(0) Comments(4) by 鯨エマ|2011-12-20 20:08

▽コメント▽
Commented by こま 12/20 22:53

お久しぶりです。
「何かを求めて必死に生きている映画」超気になります!
何かを求めることで必死になれたりします。
肝心なのは「求めること」、
「欲求」が必要なんだと思います。

Commented by うさぽん 12/21 08:08

ミニシアターでの上演なのでしょうね
予告編では、その様な映画を観ていません

先日、切実に求めている方に会いました
まだ、読みたい本が沢山有るのに、目が見えなくなっては困ると幾つもの病院を、それも教授からの診断を求めて1日病院の椅子で待ち続けました
その熱意は素晴らしいです

その反面、食生活を正さなければ成らないのに、それを怠ったから病状が悪化し、視力も無くなりつつあります

もっと早くに本人が気付いたら視力は此処までは悪くならなかったのに
肉も甘いものも食べたい
食べなかったら、生きる気力が無くなりますと言います

どこに、人生の根幹を持つかで、生き方が変わりますね

他人ではなく、自分自身ですね!
居所の無い人が新宿の街に集まってきているのでしょうか

怖い街は嫌ですが・・・・・・

3月の『ねこら』 楽しみにしています

Commented by ema 12/21 20:29

こまさん、おひさしぶりです。
映画のタイトルは、数日後に書きます!

Commented by ema 12/21 20:30

うさぽん様
食生活が体にもたらすもの、たくさんありますね。
私も数年前から改革しています。


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