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[鯨エマの海千山千] 記事数:1742

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うみのかたち

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久々に美術館へ・・・・
日本橋は、ブリヂストン美術館。
きょうはなぜか街も閑散としている。
雨が降ったりやんだりを繰り返しているので
みんな、早足に歩いて、ぱっとビルの中に入ってゆく感じ。

いま「うみのいろ、うみのかたち」という特集で
様々な画家の海の絵を展示している。
海とともに育った私は
わくわくしながら、重いガラスのドアを開けた。
果して、常設の展示のほかに
テーマ展として据えられた部屋は
30点くらいの「海」をかかえ、
なかには抽象的なものもいくつか・・・・

どんなに有名な画家でも
評価の高い絵でも、好きか嫌いかという基準で観れば
キュンとくるものは、そうそうない。
あたしゃ、いったい、何を期待していたんだろう。
海の絵の前にたてば、
湘南の波に抱かれたような気持ちになるとでも
おもっていたんだろうか・・・

子供の頃、自分が美しいとおもうものを
絵にしようと試みて、いつもやめていた。
それが、海。
うねる波の絵なんて、なかなか・・・
描こうとすると、結局うまくいかなくて、
抱いているイメージが壊されてしまうのだ。

それにしても、描く人によって、こうも違う、海。
土地が違うのはもちろんだけど、
波の色や形は、その画家の心をうつしているのだろう。

結局は、いつものように
常設展示の絵の前でボーっとすごすことになった。
・・・・・モネの「睡蓮」
蓮の花の中から、そして水の中から
何かが顔を出しそうな、
そして、ほとりを歩く人の影、
この景色を眼に焼き付けている画家の顔までが見えそうな
この絵が、子供の頃から本当にすきなのだ。

こういう景色を私は実際に見たことがないのだけれど・・・

~本日のありがとう~
初舞台でお世話になった演出家、鈴木完一郎さんの
訃報がとどきました。
わけのわからないマヌケな私を
毎日よく叱ってくださいました。
忘れられない40日の稽古の日々です。
本当にありがとうございました。
そして、お疲れ様でした。

Trackback(0) Comments(2) by 鯨エマ|2009-07-25 14:02

▽コメント▽
Commented by うさぽん 07/25 20:44

モネの『睡蓮』がお好きなんですね
私も、ブリジストン美術館で何度かみました
近くだと、何か分からないのに、離れて見ると、美しい情景ですよね!

絵画展も期待して観にいくと、はずれが多いです
45歳頃から、日本画の方が魅力的に感じます
川端龍子、藤田嗣治、田中一村
心惹かれますね

仏像『阿修羅』の表情にも、人間味を感じて、近くで観られて良かった

今、パルコ劇場で『サンデーイン・パークウイズ・ジョージ』宮本亜門演出

ご覧に成りましたか?

昔の私なら観に行っていただろうナァ

今は、能・狂言・歌舞伎・オペラ・クラシックコンサート、是非、行きたいと思えない
邦画は良く観に行きますが

心が動かないのは何故?

明日は早朝に起きて伊豆の大室山まで行って来ます
山の火口跡に草が生えて、そこで無料ライブが有ります、今年で6回目
テーマが『1個人』関口知宏さんの作詞、作曲した音楽を、その場で、聴くだけのコンサートです。演奏は有りません

関口知宏さんと、同じ体験をした(3日間暗闇の世界に落ち込み、寝る事も起きる事も出来ない、自分は何処に向かうのか)私には感心の有る人なんです

私は、未だに快復していません
でも、周りの理解で、仕事も家庭も有ります。感謝しています

エマさんの今日の有難う
ご冥福を、お祈りいたします

長い文章に成ってしまいました
読んで頂けましたら、有難うございます

Commented by ema 07/27 15:38

うさぽん様
いっぱいありがとうございます。
私も日本画すきですよ。叔母が日本画家だったので、見る機会が多かったです。叔母の師匠である、小倉遊亀さんなんて、大好きです。
伊豆からおかえりになっていらっしゃるでしょうか?なかなかお目にかかるときはありませんが、いつか、お話でも聞かせてください。

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