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[鯨エマの海千山千] 記事数:1742

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「子供の時間」をみる

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先日のイベント「女正月」でお目にかかった野中真理子さんの作品が
ポレポレ東中野で、再上映されているというので、観にいった。
ドキュメンタリー映画「子供の時間」
今回は上映が決まってから、当日まで日が浅かったそうで
野中さんも必死の手売り作業だったそうな。
ここまでキャリアのある方でも、やはり大変なのだなあ・・・

映画は、埼玉県の桶川市にある「いなほ保育園」を舞台に
1歳から6歳までの100人近い子供たちを追いかけた
なんとも愛くるしく、誰の心にも郷愁を抱かせる作品だ。

子供が自ら、食べ物を手にし、
焚き火に近づき、火加減を調節し、
自分の好みに仕上げて口にするさまは
いま、完全に忘れてしまっている
人間の本来持っている感性や能力を
思い出させてくれる。

最近の抗菌中毒的子育てなんぞからは遠くはなれ
大人の見守る中、自分の力で成長する子供たちは、
見ている私たち大人に、勇気をくれる。
あどけないしぐさには、笑を誘われ
それでも、なぜか、涙なしには見られない
ジーンと来る作品だった。

早速、野中さんに感想メールを送ると
すぐに御返事を下さった。

完成から8年・・・・
すでに、この映画は一人歩きしているという。
そして、見た人の心の中で育ってゆくでしょう・・・と。

いぜん、「つぶより花舞台」が完成したときに、
私にアドバイスをし続けてくださった、M社のプロデューサーが
同じようなことを私に言った。
「作品は一人歩きする。
そこでまた、あたらしいものに成長してゆくのだ。」と。
これは、演劇にはない、映画ならではの魅力だろう。

実は、「つぶより・・・」の完成時、
私は充実感を感じていなかった。
編集マンがほとんど仕上げたような感覚が残り
この作品の監督だと胸を張ってはいえないような気がしていた。
それでも、こうして毎日上映に向けての準備をすすめるうち
気がついたら、すっかり我が子になっている。
作品が、良い環境で上映されること
一人でも多くの方の目に触れること、
そして、なによりも
被写体の皆さんに製作から公開までの一連の作業を
納得していただけるように、
それができるのは、私しかいないのだから、
「ちゃんとやろう。」と・・・

「子供の時間」の監督、野中さんは、笑顔に人柄の溢れる
とても素敵な女性だった。
作り手としても、勇気をもらえる作品だった。
ここで、4日後に「つぶより・・」が上映されるのだから、
ラストスパート、頑張ります!

~本日のありがとう~
素敵な作品を拝見しました。
野中さんありがとうございました!


ドキュメンタリー映画「つぶより花舞台」予告編

Trackback(0) Comments(2) by 鯨エマ|2009-01-28 03:03

▽コメント▽
Commented by ゆたりあん 01/29 17:56

emaさま
こんばんは。
子供のドキュメンタリー映画で
「子供たちをよろしく」
というのがありました。
演技では絶対できない
子供たちの表情が凄いんです。
トムウエイツが歌うエンディングテーマも
胸に沁みる作品です。
やっぱり、映画はドキュメンタリーに
かなわないと思います。

Commented by ema 01/30 08:11

ゆたりあん様
ほんと、そうあんんですよねえ・・・
しかし、現実はドキュメンタリーにはかなわないあなあとも思いますよ。

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