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[鯨エマの海千山千] 記事数:1742

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記憶

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冬木立に夕焼け。
思わず、手袋をはずしてカメラを取り出しました。
どういうサイズで撮ればこの感動が伝わるのか、
撮っては捨て、撮っては捨て、
それでこの程度。

みんな、空の色には目もくれずに
黙々と駅の方へ、つまり夕焼けに背を向けて歩いています。
「見て見て!!」といいたかったけど、
横で、バイク便のお兄ちゃんが荷物を整理し、
歩く人は携帯電話を握りしめ、
みんな急いでるんだね。

小学生の時にこんな句を作ったっけ。
「くもってる まどをこすれば 冬景色」
技法も何もない、「それで?」ってな句ですが
これを画用紙と色紙で作った掛け軸にかき
冬木立の絵を描いたのを憶えています。
そうそう、雑誌の写真も冬木立のものを切り取っては
カセットテープのインデックスカードにしていました。

そういう、小学校時代のことをやたら覚えているんですが
たとえば、クラスメートの名簿を
いまだに1番から45番までいえるとか、
日記に書いたことを憶えていたりとか
ぜんぜん記憶が薄れないのは、なんでだろ。
そのくせ、今、覚えておくべきこと
たとえば待ち合わせの時間とか、
最近知り合った人の名前とかは、すぐに忘れてしまう。
(この、人の名前を覚えられないことが災いし、
いつまでたっても非社交的・・・。)

「人は、興味のないことはすぐ忘れるんだってさ」
というせりふを前に書いたことがあるけれど、
私はやっぱり小学校時代の私に興味があるのかもしれない。
変な話だけど、あの学校教育は、
良くも悪くも私の心にどかっと根を生やしているものだから。

さあ、もうすぐ、お年玉年賀はがきの抽選日ですよ。
忘れないようにチェックしましょう。

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Trackback(0) Comments(0) by 鯨エマ|2008-01-25 18:06


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