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北アルプスの登山口としても知られる安曇野市は、豊かな雪解け水が清流となりワサビ栽培やニジマスの養殖が盛んです。また、安曇野から白馬まで約50kmに点在する、美術館約20館を結んだ「安曇野アートライン」は、アートと自然景観の調和が楽しめます。
大王わさび農場は1917年に開場した日本最大規模のわさび農場。北アルプスからの湧き水を利用した安曇野わさび田湧水群の一角にある。黒澤明監督の映画『夢』のロケ地としても有名なあの水車小屋のあるところです。雪解け水が約半年かけて湧出しているそうです。水のきれいなところは、心が清らかになりますね。農場にあるレストランで、美味しい湧き水で入れた「湧水コーヒー」を飲むのが楽しみ。
1958年(昭和33年)に開館した碌山美術館は、安曇野市出身の彫刻家荻原碌山(守衛)の美術館で、30万余人の力によって誕生したそうです。ロダンを師と仰ぎ、31歳という若さでこの世を去った天才彫刻家のエネルギーに満ちた作品の数々が展示されています。碌山は故郷の先輩で老舗カレー店、新宿中村屋の創始者、相馬愛蔵の妻とのかなわぬ愛に苦悩したということは有名な話。TBSのドラマスペシャルで「碌山の恋」が全国放送されたことも記憶に新しい。他の美術館と異質な、とても平穏な気持ちにさせてくれるのは、建築家今井兼二氏による教会様式の美術館本館です。キリスト教の精神を学んだ碌山の心を偲ばせるこの建物と、それらを包み込む木々から差し込む木漏れ日がとても穏やかな気分にさせてくれるのです。(YT)
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