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[ゆたりろ日記] 記事数:59

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オール電化モデルハウス体験

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知人の未来研究プロジェクト『TVモニタをいかに窓に近づけるか?』の仕事のお手伝いをしていて、最近気になっていた近未来的オール電化ハウス。

先日、今いるとこの事務所の社長がネットで見つけて、
「これいいじゃん!」って教えてくれたパナホームと東京電力がコラボしたエコキュート・スイッチハウス。
このオール電化モデルハウスの一泊二日の無料宿泊体験に行って来ました。

予約待ちがいっぱいで抽選になるだろう、どうせ当たらないだろう、と思っていたのだが、すんなり希望日に泊まれた。
場所は世田谷、家から電車で30分の距離。
されどボクら、気分はいっぱしの家族旅行。

ところが、行き先の住所の資料を忘れたことに途中で気づく。
これってよくやってしまうのだが、
忘れないようにと下駄箱の上にきちんと用意しといたものだから、靴を履いている間に持ってくの忘れた。
以前このパターンでパスポート忘れて旅行がパァになったことがあった。

「あれー、千歳烏山つったっけ?千歳船橋だったっけ?」
京王線に乗ったはいいが降りるべき駅が思い出せない・・・

「まぁなんとかなるっしょ。」

これまでの長い人生色々あったが、まぁなんとかなってきたわけだし。

かたっぱしからいろんな人に聞いてみたら割と簡単に場所を教えてもらえた。
でも前を通ったのに、気付かずに通り過ぎていて予定より20分遅れの午後4時20分に到着。

モデルハウス無料宿泊体験ってことで住宅販売の営業トークを長々と聞かされるのかと思ったら、
いきなり度迫力のホームシアターに案内された。
その後、各部屋を案内してもらい、玄関の電子キーの使い方を教わって説明はあっさり終了。
後は明日の午前11時までボクらで自由に使ってよいのだ。
今ボクらの住んでいる老朽マンションに比べたら恐ろしく広い。
「まるでレジデンシャルホテルにでもお泊まりしているみたい!」とノンタン。

早速、パワーアシスト自転車を借りて(2台用意されてある)夕食のお買い物。
初めて乗ったのだけど、これ音のしない原チャリですね。楽すぎ。これは欲しいわ。

さて、オール電化のこのハウス、まず油の温度が一定に保てるIHレンジを体験してみようということで、てんぷらを揚げてみることにした。

リビングの中心に設けられたアイランドタイプのキッチンシステム。
吹き抜けなので2Fにてんぷらの匂いがこもったが、昔のいろり感覚というところか。
うーん。IHレンジは確かに便利だ。
掃除も楽ちんだし・・・
これはいいわ。

マーくんは広いリビングでハイハイし放題。

お風呂はテレビ見ながらジェットバス。
これもいいわ。

ホームシアターは120インチの大迫力。
置いてあった「千と千尋の神隠し」のDVDを全篇見てしまった。
これは欲しいわ。
これじゃぁ映画館行かなくなるわな。

気になったのは移動する度に、「カチッ」っとスイッチが入り足元を照らすライト。
家じゅうに仕込まれているのだけど、慣れないボクはその度になぜかイラッときてしまうのだけど・・・

ダメ押しは自動でフタの開くトイレ。
毎回近づくとパカッと開いて、
「またオシッコですかぁー」と言われているようでこっぱずかしい。
「どーせならパンツも下げてほしいな」とノンタン。

玄関スペースには2Fに上がる小さなエレベーターまでありました。
ちなみにこの車椅子が入る程度の大きさのエレベーターは200万円で設置可能だそうだ。

当然ながらこのハウスの電化製品、アイロンから全自動洗濯乾燥機、電球にいたるまで全部パナソニック製。
まぁ、これもふだんありえない体験。
なんか家全体が「ブーン」と鳴っているような感じ。
そして常に機械に監視されている妙な感覚。
こんなに電気じかけで電磁波は大丈夫?

寝室の快眠システムには笑ってしまいました。
ベッドに入って枕元のコントローラをセットすると目前のTVモニタから環境映像とBGMが流れ、ベッドにしこまれたマッサージ機能が作動するという「昭和時代の未来図」的発想なしろもの。
確かに気持ちいいのかもしれないけど機械音が「しゅぽ、しゅぽ、しゅー」ってとってもうるさいのです。
人の手を介してこそマッサージなのだとボクは思うのだけど、これも「便利さ」でくくられてしまうのかな。
人はこんなものでは簡単に眠りにはつけないぜ、という疑問。

そして朝になると、録音された鳥の声がさえずりベットライトが徐々に明るくなってテレビが勝手について環境映像が始まり・・・
これも昭和のSFちっくなお手軽装置。
カーテンも雨戸も全部リモコン式。
ラブホならまだしも、これが家で毎朝毎夜続いたらボクには苦痛になりそう・・・
そもそも、こんな便利生活してたらボクの様なダメダメ人間がもっと腐ってしまう。

今回ボクらは人間が電気を使ってどこまで快適な暮らしができるかという思考がリアルに体感できてとても面白かった。

今の我々はこうまでしてCO2を減らさねばいけないのか?
かりにこのハウスに蒔ストーブや暖炉やいろりを設置したらオール電化の夢は破られてしまうのだろうか?

火を扱えない人がこれからどんどん増えてしまって、それで人間の未来はよしとしてしまうのかな?

帰りにアミニティグッズまでいただいて(2GのUSBメモリとか携帯充電用アダプタまで入っていました)、無料で宿泊させてもらってこんなこと言うのはおこがましいのですが、
「まぁ、お金に余裕があって、その使い道に頓着のない人にはこういうのが理想の家なのでしょうか。」

» Tags:オール電化, モデルハウス,

Trackback(0) Comments(5) by 野澤真人|2008-09-18 01:01

▽コメント▽
Commented by つき 09/18 11:11

ゆたりろさん、こんにちは。

モデルハウス勤務なのですが、すごい!オール電化以上のオール電化ですね!!
朝の鳥のさえずりまで電化されているなんで、人間の感覚さえもコントロールしているのですね。
鳥のさえずりが心地よいと誰もが思っているわけではないかも(笑)。

最近思うんです。
「快」の部分ばかり技術やサービスが求めているけれど、「不快」であることを感じる力をつけていくことも必要なのかなーって。
例えばバリアフリーであることは、足が弱っている人には必要だけれど、「ここに段差がある」と認識して、ゆっくりでも歩くことも人間の本能として持っているべきなのではないかとか。

そういいながらも、パソコンのない生活とか考えるとゾッとしちゃうんですけどね~。

Commented by Yamepi 09/18 14:05

お風呂場のマーくんの立ち位置がナイスです

Commented by Yasumine 09/18 18:06

なんかいいんじゃない。
ゆたりろさん。
まるで自分の家のようですね。
でも、ゆたりろさんから
快適生活は想像できないんだが・・・
蔵とか古民家ってイメージです。
窓は開けっ放しで、縁側から畑が見えて。
勝手な想像ですが。

Commented by たかこ 09/18 19:26

オリバーは?

Commented by ゆたりろ 09/19 12:01

つき さん、こんにちは。
モデルハウス勤務でしたか。こりゃ失敬。

便利なもの、例えばパソコンが固まったりすると、とっても「いらいら」しますけど、
ドアの取っ手が外れたくらいなら何故か「にっこり」できます。
便利になる分だけ情緒も無なくなっていくんですね。
風景としても、坂道とか階段とか、上り下りが不便な分だけ情緒を楽しめる。
フラットで安全な場所では味わえない雰囲気があります。
便利な家では温度や湿度も一定になるので、流れる空気もおんなじ。
モデルハウスには昔の家にあったような、縁側、土間、台所といったそれぞれの空気や匂いの違いが無いものね。
ボクは、古い家の隅っこの便所のまわりのちょっとじめっとしてどくだみが生えているあたりにすごく情緒を感じます。
でも、年寄りにはなるべく便利な家に住まわせたいと思いますよね。

Yamepi さん
そーいうコメントをお待ちしておりました!!

Yasumine さん
んだ。おいら今だに家のカギ持ち歩かないし。
あけっぱな家がいごこちいいな。
生まれ育った家がそんなだったからかな。
「庭お借りしますー」って近所のばーちゃんが縁側で休んでいたり。

たかこはん
この日、オリバーは佐藤さんち(近所のペットホテル)に預けられちゃいました。
オリバーは佐藤さんちの兄ちゃんに惚れてます。恋です。


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