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[鯨エマの海千山千] 記事数:1742

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稽古のお供

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台本の横にあるものは
家で入れたハトムギ茶をペットボトルに入れたもの、
それからガム。
ガムはクチャクチャしていると
感じが悪いといわれることがある。
タバコに比べたら、他人に害を与えないのだがら
いいじゃないかと思うけれど、
それでもまあ、たしかにね。
それで、今日はマスクをしてガムをかんでいた。
果たして、この2つのアイテムはどうなったかというと、
ガムはすべて噛みきった。
ペットのお茶は小道具に必要とされ
役者に渡してしまったので
飲まずに持ち帰ってきた。

「宵越しの感情は持たない」
これをいつも自分に言い聞かせている。
本当は「宵越しの銭は持たない」という
江戸っ子の気質を語ったものらしいのだが・・・。
実は昨日の日中、知り合いの芝居を見に行ったとき
楽屋から出てきた知り合いの役者さんに
少々面白くないことを言われ
いや~~な、感情に襲われていた。
怒りでもなく、悲しみでもなく、ただ、
「なんで、ああいう言い方しかできないんだろうなあ」
と、負の波に、押しつぶされそうな感じ。
これが、意外と尾を引いてしまうものなんだけど
ゆうべは一晩介助だったし、忙しさに少々帰も紛れ
翌朝を迎えたわけだ。
今朝、稽古が終わった後、夏に共演したYを
鍋横に呼び出して飲んでいたが
昨日の一件をすっかり忘れている自分に気がついた。
「忘れる」とは、なんと素敵なことだろう。
それだけ物事が早く早く過ぎ去っているのだろうが
時にはこのスピードに、助けられていることがあるんだ。
少しまえに、テレビで某、恋多き女性タレントが
「前の前に付き合っていた彼氏の名前が思い出せない」
といっていた。
このひとが究極に明るいのは、
「忘れる」ことが武器になっているからなんだ、きっと。

さてさて、今日は稽古の前に、
先日の振付を必ずおさらいしましょうということになり
美加ちゃんと三輪君と私ではじめたが、
音楽をかけたとたん浦島取太郎状態に陥った。
人間の記憶は、いえ、私の記憶はこの程度。
詩織がメモしていた振付ノートに従いながら
「ああ、そうかそうか」「え?そうだっけ」
なんて言いながら、動いてみたりして。
ここは記憶すべきところだよ!
「忘れる才能」は、使い分けたいものだわね。

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» Tags:演劇,

Trackback(0) Comments(2) by 鯨エマ|2007-11-20 16:04

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