冬というのは、読書には向かない気がします。
本読みなんて、全く動いていないのに億劫です。
活字を追うのがつらいです。。。
が、この本はさらっと読めてしまいました。
しかも笑える。
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「カソウスキ」=「仮想好き」
主人公の独身女性、イリエは後輩の裏切りから左遷される。
本社勤務から郊外の倉庫へ移動となる。
寒々しいアパート。買い物にも不便な街。
そしてクセのある同僚。
本社ではバリバリに働いていたのに、
自分の裁量でなにひとつ決めることのできない立場へ急降下。
そんな中、イリエはあることを思い立つ。
同僚の独身男性、森川を好きになったと仮定してみる。
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「住めば都」という言葉があります。
筑西で10年目の春を迎えようとしている今、この言葉って深いなーと思えます。
「つらい、こんなところイヤだ」と思い続けているときに見えなかったことが、
無理っくりにでも、「好きになろう」と思った時から、よいところが見えてくる。
不思議なものです。
イリエの場合は、わりと投げやりな気持ちからでしたが、
投げやりでもなんでも、その場を楽しんじゃえ!という精神があれば、
世の中捨てたものではないです。
「カソウスキの行方」
津村 記久子・著 講談社
Trackback(0) Comments(2) by つき|2010-01-14 16:04
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